鈴木聡美、水泳世界選手権で躍動 自己ベスト更新で存在感示す

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水泳の世界選手権が7月30日に閉幕し、競泳女子平泳ぎで注目を浴びたのは、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)だ。2012年ロンドン五輪のメダリストである彼女は、この大会でひときわの存在感を放ち、個人種目2つで自己ベストを更新。その内の1つはなんと14年ぶりの快挙だった。

彼女のパフォーマンスは、限界を超える姿勢がもたらしたものと言えるだろう。自身の可能性を信じ、無限の努力を続けた結果、結実した成果だ。鈴木自身も「無限の可能性を感じる」と胸を張った。

福岡での活躍が来年のパリ五輪へのステップとなることが期待されている。鈴木は「水泳人生の中で、またパリ五輪に向けての大きな一歩なのかな」と手応えを感じている。

鈴木の快進撃は100メートル平泳ぎから始まった。予選での1分6秒20の記録更新は、14年ぶりの快挙だった。準決勝での8位に入り、4度目の世界選手権で初めての個人種目決勝進出を達成した。

さらに、50メートル平泳ぎでも鈴木の勢いは衰えなかった。予選での30秒29は自己ベスト更新で、準決勝でも8位に入り、日本勢として初めてこの種目の決勝進出を果たした。

最終日の決勝で7位に入り、直後の400メートルメドレーリレー決勝でも6位に貢献するなど、鈴木は8日間にわたって計7レースで力を発揮した。彼女は「現状で最大限の力を発揮できた。とても楽しい大会になった」と満足げに語った。

鈴木の泳ぎへの情熱と努力は、道のりが平坦でなかったことからもうかがえる。12年のロンドン五輪での3つのメダル獲得や18年のパンパシフィック選手権での金メダルなど、輝かしい実績を持ちながら、東京五輪出場を逃すなど不本意な結果に終わっていた。

しかし、鈴木は諦めずに強い意志で練習に取り組み、自己の泳ぎを見つめ直す時間を持った。その成果が今大会で花開き、彼女は5年ぶりの日本代表復帰という偉業を達成した。

鈴木は今後も力強く泳ぎ続ける姿勢を見せており、彼女の成長と挑戦は今後の競泳界に期待を抱かせるだろう。

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